2014年から5年をかけて、『ベートーヴェン+αチクルス』(ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全曲演奏)を終えた藤村、神田のデュオですが、今年は藤村の長年の盟友、チェリスト・近藤浩志を招き、ピアノ三重奏をお送り致します。このトリオは、2019年8月に開催された『藤村政芳プロデュースによる 第12回おしゃべりコンサート』(北海道江別市) の「ドビュッシー特集」においても共演し好評を博しました。東京では初めての演奏となります。
曲目は、ロマン派ピアノトリオの傑作から2曲ご紹介致します。メンデルスゾーンのトリオは、1番が頻繁に演奏されるのに比べて、2番は一見目立たぬ印象ですが、今回はその2番を演奏します。両者ともそれぞれ魅力的ですが、2番はより一層大規模で交響的な発想が多く、作曲技法と内容の面で深みと洗練さが感じられます。ブラームスの1番は、今日演奏の機会がとても多い作品ではありますが、それは晩年に大幅な変更が加えられた改訂版です。作品番号が若く第1楽章の楽想が清々しい雰囲気を持つため、若い時期の作品と捉えられがちではありますが、後年の改定は大規模で、ブラームス晩年の境地をかなり反映していると言えます。お楽しみに!
Violin 藤村 政芳 × Cello 近藤 浩志 × Piano 神田 周輔
ピアノトリオ コンサート
日時 2020年4月12日 (日)
15:00 開演 14:30開場
会場
豊洲シビックセンターホール
東京都江東区豊洲2-2-18豊洲シビックセンター
東京メトロ有楽町線「豊洲」駅7番出口から徒歩1分
新交通ゆりかもめ「豊洲」駅改札フロア直結
プログラム
F. メンデルスゾーン・バルトルディ Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 作品66
Trio for Piano, Violin, Violoncello No.2 in C minor, Op.66
~休憩~
J. ブラームス Johannes Brahms (1833-1897)
ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 作品8 (1889年改訂稿)
Trio for Piano, Violin, Violoncello No.1 in B major, Op. 8, 2nd ver. (1889)
※曲目は予告なしに変更になる場合がございます。予め御了承下さい。
ヴァイオリン 藤村 政芳
チェロ 近藤 浩志
ピアノ 神田 周輔
チケット 入場料 2,000円 (税込)
チケットぴあでの取り扱いとなります Pコード:177443 (2020年2月1日から販売開始)
http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2003933 (チケットぴあ販売ページです。2月1日から購入可能です。)
* 残席ある場合のみ当日券を販売させて頂きます。
* 親子室利用(先着順・要予約)以外の方の未就学児童のご入場はご遠慮下さい。
問い合わせ オフィスカンダemail: officekanda2014@yahoo.co.jp
〈出演者のご紹介〉
ヴァイオリン 藤村 政芳 Masayoshi Fujimura
北海道江別市出身。5歳よりヴァイオリンを始める。第4回STV青少年音楽コンクールにて最優秀賞を受賞。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業後、新日本フィルハーモニー交響楽団にフォアシュピーラー(次席奏者)として入団。在団中、KISA QUARTETを結成し、ロンドンにてアマデウス・クァルテットに薫陶を受ける。第2回大阪国際室内楽コンクール入選。また、大学在学中より、ヴァイオリンのみならずヴィオラ奏者としても活躍。これまでに土方恭之、浦川宣也、ベラ・カトーナの各氏に師事。東フィルでの活動の他、ポピュラー音楽のレコーディングやテレビ、ライブでのストリングス・セクションから古楽器の演奏に至るまで、その多彩な演奏能力は幅広い音楽層からの信頼を得ている。また、各地のアマチュア・オーケストラの指導、指揮者としても活躍し、氏の指導を仰いだ音楽愛好家は数多い。2008年、演奏家生活20周年を期に地元である北海道での活動を積極的に展開し、自主企画「おしゃべりコンサート」を主催。現在、東京フィルハーモニー交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者。
チェロ 近藤 浩志 Hiroshi Kondo
東京藝術大学を経て、エコール・ノルマル及びブローニュ音楽院を首席卒業。
96年、第2回大阪国際室内楽コンクール入選。
96・97年、松尾学術振興財団音楽賞大賞、
99年、第3回大阪国際室内楽コンクール第4位及び特別賞受賞。
ニューヨーク・カーネギーホールや国連会議場、英国デュークホール等でのソリストとしての活動をはじめ新日本フィルや大阪フィル、ニューヨークフィル、仏・ オーヴェルニュー室内管弦楽団等、国内外のオーケストラと共演。英・ウエストミンスター紙上やニューヨーク等で絶賛される。
また、世界的指揮者ジャン・フルネ氏より「現代第一級のソリスト」の推薦状を受ける。久石譲、服部克久両氏に認められアンサンブルのメンバーとしてツアーに参加。CMや映画音楽等でも活躍。久石譲全面プロデュースのもとソロデビュー。CD「アルカント」をリリース。
新日本フィルハーモニー交響楽団、東京ポップスオーケストラを経て、現在、大阪フィルハーモニー交響楽団チェロ・トップ奏者。室内楽奏者としてアンサンブル・ベガやキサカルテットとして活動。神戸女学院大学、大阪芸術大学、大阪音楽大学、夕陽丘高校音楽科各非常勤講師。
ピアノ 神田 周輔 Shusuke Kanda
北海道札幌市出身。3歳よりピアノを始める。全日本学生音楽コンクール北海道大会第1位、STV青少年音楽コンクールSTV賞をはじめ、数々のコンクールに入賞。高校進学後、音楽研鑽および演奏活動を一時休止するが、秋田大学進学を機に再開。同大在学中に「秋田なまはげオーケストラ」を設立。同オーケストラの演奏会においてソリストを務め、ラフマニノフ(第2番、第3番、パガニーニの主題による狂詩曲)、ガーシュウィンの協奏曲を共演。2009年,2019年には、本公演の共演者である藤村政芳氏による主催公演「おしゃべりコンサート」(北海道江別市)に出演し藤村、近藤両氏と共演した。2010年にはロシアに渡り、巨匠エミール・ギレリスの流派を汲む名教師タチアーナ・コーリチェワ女史にその才能を認められ、薫陶を受けた。現在、精神科医として勤務しながら、首都圏を中心にソロ、室内楽を主として演奏活動を展開中。2014年から5年をかけて、藤村政芳氏と共に、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ・全10曲を演奏する”ベートーヴェン+αチクルス”を完奏した。現在はそのレコーディングを行っている。
当日は、ホワイエにて出演者のCDが販売される予定です。宜しければご覧ください。